★★山岡瑞雪作品集★★
希求の果て』 文芸社より2000年発行
『破滅の足音』理想書店より電子本2005年9月発行
『雲のかなたに』理想書店より電子本2006年2月発行
『ティンパニは鳴り止まない』 マチともの語り掲載

2007年05月29日

いろは歌

色は匂へど散りぬるを我か代誰そ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔ひもせす

いろはにほへどちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしえひもせす

ご存知、いろは歌ですね。47文字のかなを使って七五調の歌にしたものです。

弘法大師の作という説が古来あったそうですが、現在では否定され、作者不明なんですね。

しかし、昔の人は才能があるんですね。
このほかにもいろは歌っていろいろあるんです。

鳥啼く聲す夢さませ見よ明け渡る東を空色映えて沖つ邊に帆船群れ居ぬ靄の中

とりなくこゑすゆめさませみよあけわたるひんがしをそらいろはえておきつへにほふねむれゐぬもやのうち

これは坂本百次郎という人の「鳥啼歌」。
前記のいろは歌は最後に「ん」を付け加えて48音としますが、これはひんがしと無理なく入っています。

面白いですね!

今、親が子を殺し、子が親を殺すという殺伐とした時代。何を信じたらいいのやらという世の中です。

そんな中、人の心、日本人の心を再発見するために、私は今、古典にはまっています。

posted by 瑞雪 at 11:50| Comment(45) | TrackBack(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

大河ドラマ『風林火山』、原作どちらも楽し♪

毎週日曜日のNHK大河ドラマ『風林火山』を楽しみに観ています。

いまいち、歴史背景が理解できていず、いろんな武士の名前が出てきて難しかったので、原作の井上靖作『風林火山』を読んでみました。

今まで、彼の小説は読んだことがなかったのですが、とても面白かったですね。

藤沢周平の本も描写が素晴らしく大好きなのですが、実際の歴史上の人物が出てくるものはまた、真実味があって、その歴史を辿るのも楽しくおもしろいです。

ドラマの山本勘助は演じている内野聖陽が、片目でびっこを引いていても、それでも尚かっこよく、素敵なのですが、原作の勘助はかなり違う様子。

「身長は五尺に充たず、色は黒く、眼はすがめで、しかも跛である。右の掌の中指を一本失っている。年齢は既に五十歳に近い」ところから始まっています。

1尺は約30.3センチなので、5尺に充たないということは、151.5センチ以下なのですね。

不気味さと痛々しさを兼ね備えた無残な面貌風姿ということで、ちょっとドラマの勘助とはかけ離れています。

でも、原作の勘助の策略に長けてはいるものの、不遇な中を必死に生きようとするその真っ直ぐな情熱には心打たれます。

週一のドラマを随分越してしまって、勘助の最後まで分かってしまったけれど、原作との違いを見るのもまた面白く、ドラマはドラマとして毎回楽しみたいと思います。
posted by 瑞雪 at 14:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月07日

夢の手枕

私はクラシックが大好き。

夜、就寝するのに、枕元には必ずCDラジカセを置き、静かなバイオリンの音を聴く。

1,2曲聴いただけで眠りに入ってしまう日もあれば、巻き戻して何度も繰り返し聴く日もある。

ある日、そのCDラジカセが壊れてしまった。

私は焦った。嫌だ。困る。音楽が聴けなきゃ眠れない。朝、目覚めてのNHKのFMも聴けない。

私は、CDラジカセを抱えて、何とか修理しようと分解に取り掛かった。まず、上面を取り外す。

これは、カセットの録音ボタン。次に再生ボタン。と、次々に取り外していく。

その下に、なぜかフロッピーみたいなものが何枚か敷き詰めてある。何だ、これは? 戸惑いながら分解を進めていく。

そのうち、何が何やら分からなくなった。ああ、どうにもならない。どうしたらいいんだろう?

知らない女の人がそばに来て、「治りそう?」と心配そうに聞く。

「うーん、分からなくなっちゃった……」

もう、どうしようもないので元に戻すことにした。
あれー、この一番右のボタンは何だったっけ。えーと、えーと。

賢明に思い出そうとするが、思い出せない。

何だったかなあー。女の人が憐れむような顔つきで見つめている。

焦る。えーと、えーと。

女の人が言う。「あら、いい音楽ねえ。モーツァルトだっけ」

えっ、ああほんとだ。毎朝聴く私の大好きなNHKの番組だ。えー。ということはCDラジカセ壊れてないんだ。

なーんだ、今までのは夢?

小鳥のさえずりも聞こえてくる、いつもの朝。

変な女の人の姿も消えて、寝床の中でほっと安堵、変わらないいつもの一日が始まった。
posted by 瑞雪 at 11:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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